私のアパレル店長時代 ~ソリが合わない部下指導~
2021年3月18日
いつの時代も上司と部下の関係は難しいものです。
私が初めて「上司」となり部下との関係に悩んだのは、前職であるアパレル時代。
これまで一緒に頑張ってきたスタッフ3名と、新たに新入社員1名が私の部下になりました。
新入社員以外は同じ顔ぶれ。
個々の性格もある程度把握しています。
(この「ある程度把握している」が間違っていたことに、あとから気付かされる⤵)
私は新人店長としてバリバリ店舗を動かしている気になっていました。
が、3番手(Aさん)スタッフと徐々に溝が・・・。
Aさんは、下の子の面倒見もよく売上も2番手よりもつくることができる実力のあるスタッフ。
しかし、本人が気に入らないことがあると顔に出るタイプ。
2番手は注意することも出来ず、彼女への指導は直接私が担当していました。
「店長、日曜休みください」
「店長、なんでこれダメなんですか?」
「休憩時間が伸びたのは、〇〇さんへ接客の指導をしていたからです。」
「店長だってこの間、ミーティングで少し長かったですよね」 などなど
私自身は、自分の上司へズバズバとモノを言えるタイプではなかったので、驚きと戸惑いと、少し怒りさせも感じたことを覚えています。今考えれば、全ては私の未熟さゆえなのですが、20代の頃は「彼女が問題児だ!」と決めつけていました。
そんなある日、母(弊社代表)へ仕事の相談をしました。
今思い返してみると、相談ではなく愚痴になっていたと思います。
「お母さん聞いて~、A子さん、日曜日のお休みが2日間も欲しいって言うんだよ」
「信じられないよ。私なんて日曜希望なんて言ったことなかったよ!」などなど。
すると、母から
「そのA子さんの良いところを10個言いなさい!」
私は、「はぁ?(イライラ)」と言いながら考えました。
●下の子の面倒見が良い点
●予算意識が高く数字も取れる
●仕事が丁寧
3つまで挙げることができましたが、4つめが出来てません。すると、
「彼女の問題ではなく、あなたが悪い」
「上司なら部下の良いところを10個は言えるようにしなさい!」
20代の私は、「イラッ」としながらも、母からの喝に、「確かに・・・」と反省したことを今も覚えています。
この一件以来、部下との関係で悩むと、先ずは部下の良いところ探しを紙に書き出すようにしています。
この事例、皆さんは、どう思いましたか?
ときどき(この事例)研修中に話すことがあります。
受講生の皆さんは、当時の私よりも素直に納得した表情をされる方が多いです(笑)
研修アンケートにも、先生のお母さまの話しが印象に残ったなんてメッセージもいただきます。
私はこの一件で、上司も人間。ソリが合わない部下も当然います。
嫌いになると、その部下の嫌いなところ探しで頭がいっぱいになります。
が、「嫌いだ!」になる前に、部下の良いところ探しをしてください。部下の違った一面が発見できますよ♪
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