プロの調査員とモニター調査員の違いとは?
2021年12月8日
TVなどを観ていると副業として店舗調査が紹介されていることがあります。
いわゆる「覆面調査員」のアルバイトです。
企業からの依頼により調査会社が一般(アルバイト)へ調査をさせる。
調査方法などのレクチャーは殆ど無く、調査項目や事前に留意する点をメールで指示。アルバイトは調査項目に沿ってチェックする。
このアルバイト、巷では「おいしいアルバイト」と称されているそうです。
理由は、①飲食・食物販調査であれば、タダで美味しい物を食べることができる ②数時間で収入を得ることができるからだそうです。
このアルバイトの方が行う調査を「モニター調査」と言います。
モニター調査の特徴としては、①調査項目が多いこと ②出来ているか 出来ていないか 所謂〇×ジャッジ判断されていることが多いです。一方、プロ調査の特徴としては、調査項目は大体15~30項目。5段階で評価されることが多いです。どちらの調査が良いのか?! どちらもメリット、デメリット、また企業により向き不向きがあります。
皆さんの会社だと、どちらが向いていると思いますか?
以前、研修でお世話になっている会社から相談をされたことがあります。
「先生、この報告書からうちは何を最初にやっていくべきだと思いますか?」
と、人事部長から厚い書面を渡されました。
渡された書面は「覆面調査報告書」。なんと1店舗20枚程ある立派な報告書が30店舗分。
どうやら店舗調査はしたものの、概況は依頼せず自分たちでこの報告書から課題を抽出することを選んだそうです。
概況を依頼しなかった理由を尋ねると、
「調査項目が沢山あるので、自分たちで問題を抽出しやすいと思った」
「モニター調査は安かったが、概況を依頼すると高いのでやめた」
この会話皆さんは、どぉ思いますか?
尚、こちらの会社は立派な報告書は手元に残りましたが、本来の調査目的である「改善」をするためのアクション計画には繋がりませんでした。
これからの時代、リアル店舗にはこれまで以上のクオリティが求められます。
だからこそ、店舗を調査することは重要です。
調査依頼をする前に調査後の取り組みをどのようにするか、担当者を設ける、改善アクションとしての期間設定など、行動するための準備と、どのような調査スタイルにするか自社のタイプを考えてから調査依頼することをおススメ致します。
研修も覆面調査も、終了後の取り組みが大切です!
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