あなたは、クロージングトークしてますか?
2024年10月2日

研修や接客ロールプレイングコンテストの審査を通じ、年間300回以上の接客に携わります。
これまでは、「ヒアリング」が出来ていない人が多いなぁと思うことが多かったですが、
最近は「クロージングが出来ていないなぁ」と思うことが増えました。
このことを話すと、
「クロージングが無ければ売れないじゃないですか」
「スタッフはクレージングしてますよ」
「先生の気のせいです」と言われます。
気のせいであって欲しいのですが、ロールプレイングコンテストを審査していても
「素晴らしい!」
「その一言がいいね」
と感嘆するようなクロージングをする人は残念ながら滅多にいません。
そもそも、ロールプレイングコンテストは競技時間が6分程度。
この時間を有効に活用すること自体が難しい。
例えば、商業施設内で代表として選ばれた方が挑戦する支部大会に於いても、この時間内に商品決定してもらえない人もいます。(商品説明がメインとなり提案までいけないことが大きな要因)
近頃の販売員がクロージングできない理由
20年以上販売研修や専門審査員を務めている私個人の意見ではありますが、
お客様へハッキリと言い切ることが出来ない販売員が増えているように思います。
「お客様に不快な思いをさせたら、どうしよう」
「私は良いと思うけど、お客様も同じだとはいいきれない」
「私のおススメが気に入ってもらえるか分からない」
そして、案外多い理由が「私も勧められるの苦手」です。
実は、この理由は大昔からありました。
しかし、昔の店長たちはスタッフがこのようなことを言っていたら一蹴していました。
現代では問題になりそうですが(笑)
クロージングトークを出来るようになりたいと思っている
上記の理由でクロージングトークが苦手というスタッフへ、
「クロージングトークを使わないで売上が取れる?」と質問をすると
ほぼ100%「難しい」という答えが返ってきます。
皆さん「できない」けれど「必要だ」と思っている、分かっているのです。
コーディネート提案や一方的な商品説明で押し切る接客ではなく、
伝える事は伝えたから、あとはお客様へ委ねる接客ではなく、
販売員の声がお客様の背中を押す「クロージングトーク」を本気で磨きましょう!
関連記事
「スポ根」と「パワハラ」—ジェネレーションギャップを感じた瞬間
「スポ根」と「パワハラ」—ジェネレーションギャップを感じた瞬間
コンプライアンス意識が高まる時代において、言葉の違いだけでなく、考え方の違いに
も悩む...
変わりゆく街の風景:表参道・裏原宿の今
写真からもお分かりいただけるように、どこへ行っても多くの人で賑わい、
その大半が海外からの観光客。
さら...
SC協会主催「接客ロールプレイングコンテスト」から学ぶ接客の極意
SC協会主催「接客ロールプレイングコンテスト」から学ぶ接客の極意
日本ショッピングセンター協会が主催する「全国接客ロールプレイングコンテスト」は、
昨年で30回目を迎えました。
弊社では、以前より前代表が審査員を務めており、私自身...