リアル店舗は、見る場所なの?
2021年6月23日
緊急事態宣言が解除され、漸く出張へ飛び立つことができました。
久々の出張は長崎の商業施設様。
こちらの施設様には、約10年程前にもお世話になり、昨年より再び契約を結んで頂きました。
勝手ながら深いご縁を感じます♪
さて、研修当日。
以下、研修開始前の販売歴5年目の販売員さんと私の会話。
わたし 「夏物の出足はどぉ?」
彼女 「う~ん、去年よりはいいですけど・・・・」
わたし 「去年よりは、良くないとマズイでしょう・・・」
彼女 「そうなんですけど・・・・」
「ご来店されても同じ商品がネットだとプライスダウンしているのでネットで買われてしまって」
わたし 「実売期にそれはキツイね」
彼女 「そうなんですよ。ネットは売上が好調で・・・・」
わたし 「コロナ禍、昨年夏あたりからオンラインを強化してアパレルは多いね」
彼女 「うちもそうなんです。今後もオンラインを強化するみたいです」
皆さんは、この会話どう思いますか?
プライス問題はコロナ前から起きていましたが、コロナ禍は更にひどくなっているようです。
もし、私が販売員をしていたらと考えると、やるせないです。
アパレル業界のおかれている状態を考えると致し方のないことですが、それでも現場で頑張って販売員さんたちのことを考えると・・・・。
そう遠くない将来、
リアル店舗は「見る場所」となり
購入は「ネット」になる会社が多くなるのだと思います。
実際、既に多くのお客様がリアル店舗を見る場所として利用しているといいます。
コロナ禍、更にその勢いは加速しているのでしょう。
きっと、現場で奮闘している販売員の多くが、その変化を敏感に感じ取っているのだと思います。
販売員という職業は無くならないと思います。
が、やはり今よりも、スキルが求められるようになると私は考えます。
見るだけの売場は、
買う良いというプレッシャーが無い分、お客様は気軽に入店してくださるでしょう。
その分、販売員はコミュニケーション力、会話力が求められます。
購入できる売場は、
商品知識、コーディネート力、会話力が無ければ物は売れません。
そして、もうひとつクロージング力は必須となります。
特に、クロージング力は会話力が無ければ難しいスキルです。
実は、今回の出張でこのクロージング力を鍛える研修を実施させていただきました。
商業施設様では初の試みの研修でしたが、受講者は苦戦していました。
頭では理解したけれど、いざ練習問題やトレーニング、そしてロールプレイングを行うとなかなか・・・。
接客スタイルが出来上がっている人は、流れを変えるこが容易ではない。
けれど、新人ではクロージングを理解することすら難しい。
私の想像以上に難しい研修となりました。
が、これから接客する上で、益々必須となるスキルです。
受講した皆さんの接客技術向上に役立ててくださると嬉しいなぁと願う豊枝です。
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