商業施設における飲食店が集合研修やロールプレイングコンテストへ 参加しないのは人員不足だけが理由ではない?!
2024年9月16日
日本ショッピングセンター協会主催「接客ロールプレイングコンテスト」が中部支部(9/11~13)を皮切りに
今月は、九州・沖縄支部(9/26,27)、東京大会(9/30~10/4)と続きます。
コロナ禍で参加人数が随分と減少したものの徐々に戻っているそうです。
今年は昨年同様の参加が見込めると協会の方から話しを聞きました。
協会HPから確認すると各支部物販の競技者は1日35名前後。
一方、飲食・食物販・サービスは、1日25名前後の支部多数。
コロナ前も決して参加率が高いとは言えませんでしたが年々厳しい状況です。
同様に、集合研修への参加率も飲食店は厳しいようです。
飲食店スタッフが研修やコンテストを拒む理由
飲食店の研修やコンテストへの参加できない一番の理由は人員不足。
一方、人員不足で「できない」ではなく「拒む」理由も潜んでいるのではないでしょうか。
●集合研修は物販の人が多くて肩身が狭い
●研修テキストも物販寄りに作成されているので自分たちには役に立たない
●普段からロールプレイングはやっていないから恥ずかしい
●普段聞かないことを聞いたりするロールプレイングは現実的ではない 等々
飲食店の参加率を向上させるには
劇的に参加率が向上するような魔法をかけることは出来ません。
しかし、工夫をすることは出来ます。
先ずは、集合研修ですが、物販と飲食・食物販を別々で開催する。
別々の開催が予算的に難しい場合は、担当講師へ飲食・食物販用のテキストをお願いする。
実際、私の研修では1冊のテキストに飲食・食物販用のページとパワポ―ポイントを準備します。伝える内容やポイントも異なる為、準備をしたほうが受講生だけでなく講師もやりやすいと思います。
次に、コンテストへの参加ですが目的や効果を本社へお知らせする。
メールではなく郵送であれば手書きで熱量が伝わる工夫をすると共に、過去の事例紹介などもあるとイメージしやすく効果的です。
また、コンテスト参加を目的にせずCSやESを目的に接遇マナーや笑顔、プラスワン注文に繋がる接客エキジビションを行うこともひとつだと思います。その上で、参加したい方のみコンテストへ出場する。
これからのロールプレイングコンテストのあり方
働いてくださる皆さんが自信を持って安心して接客できるようになると後から「楽しさ」は必ず付いてきます。
そんな未来へ向けて、そろそろ新しい『カタチ』のコンテストをオリジナルで開催するSC(商業施設)があると嬉しいなぁと思う豊枝です。
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