セルフで売る洋服、その後・・・
2021年11月16日
日増しに寒さが増してきました。
さて、一昨日(11月14日)久々にkoeホテル2Fファッションフロアを視察して来ました。
こちらのホテルは、2018年2月 約40年間渋谷のランドマーク的存在であったPARCO跡地に開業したホテル。
当時、飛ぶ鳥も落とす勢いと常に新しい情報発信していたストライプインターナショナルが手掛けたこともあり、業界ではかなり話題になったホテルです。
3F ホテル
2F アパレル・雑貨フロア
1F カフェ・レストラン
まず、1Fカフェ・レストランは並んで待たないと座れないほど、お客様で溢れていました。
ザックリですが、20代中心の若者が中心。
カップルが多い印象。
2Fへ移動すると、開店同時とは異なり商品量は少なく、VMDは力を入れていない印象。
ディスプレイとしての小物は無く、商品がキレイに陳列。
フロアには販売員2名と30~40代らしきお客様が2名程のみ。
開業当時と現在を比べて・・・
開業当時は、渋谷で人気のアーティストとのコラボ商品など、ここでしか手に入らない商品が多く、20代のお客様を中心とした若者で溢れていました。また、インバウンドを意識した日本を感じる雑貨も数多く展開していた記憶がありますが、そのような品々は一切ありませんでした。
当時の記憶と1Fの混雑を目にした後は、何だか寂しいカンジがしてしまいます。
コロナでコンセプト変更もあったのでしょう。
では、現在の状況下で、どのような接客をしているかと言えば・・・・
当時とあまり変わらない印象が・・・
環境は大きく変化していますが、販売員はひたすらお畳。
時折、「いらっしゃいませ」と声出し。
閑散としているフロアで商品を手にし鏡で見ている30~40代のお客様は購買意欲が高いと思います。
しかし、全くアプローチをしない。つまり、接客が始まらないのです。
お客様心理としては、
・買う気はあるけれど、お客様もあまりいないし今日購入しなくてもいいかなあ
・やっぱり、他ショップも見て来ようかしら
・焦って買わなくていいか、ネットだともっと安いかもしれないし 等々
お客様の購買意欲にブレーキがかかってしまいます。
お客様を観察していると、ご試着をしようか悩んでいる様子が窺えますが、販売員は全く気付かない、結果、ずっと手にしていた商品を元のラックへ戻していました。
勿体ないですね。
会社として、声を掛けられた対応しないさいになっているのかもしれませんが、元販売員の私は勿体ないと思ってしまいます。販売員として店頭に立っていて、販売員としての醍醐味を味わえないことは悲しいことです。
ストライプインターナショナルは接客に力を入れていた企業です。
私自身、SC協会の接客ロールプレイングコンテストに於いて何名も指導した経験があります。
支部大会で賞を受賞したり、全国大会の舞台に立った人もいました。
彼女たちが、「接客が楽しい」「お客様からありがとうを言われると嬉しい」と、イキイキした表情で語ってくれたことを思い出します。
あんなステキな笑顔の販売員をこれからも育成して欲しいと願う豊枝です。
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