コロナ禍、接客ロールプレイングコンテスト審査員を務めました!
2020年11月24日
今年は一般社団法人日本ショッピングセンター協会が主催する「全国接客ロールプレイングコンテスト」は、コロナ感染拡大を考えに早々に開催中止の発表がされた。
その発表後、多くの商業施設が館内コンテストを中止した。人類誰も経験したこたことが無い「コロナウィルス」を前に、当たり前と言えば、当たり前の判断なのかもしれません。が、クライアントの某商業施設様は、開催したのです!
コンテスト前に評価シートに修正を行い、その上で研修、予選、本選と、コロナ前と同じ流れで行いました。
1.事前研修(評価シートの修正点やコロナ対策等も研修で確認)
2.館内予選会
3.館内本選
研修は人数制限を設け(通常よりも参加人数は少なく)、空気清浄機の設置、入室・退出時の手消毒の徹底、机の消毒、会場の空気の入替など、感染防止を徹底。そして、コンテストも店舗からの応援は1名のみとして、密を避ける会場づくりを徹底。
私は研修や審査をする側ですが、運営されているデベロッパーの皆様は大変なご苦労をされたと拝察いたします。2日間の予選会中、審査員を務めるディベロッパーの方へ質問をしました。
「コロナ禍のコンテスト開催は、賛否あったのでは?」返答は・・・。
「中止の選択はありませんでした」
「自分たちは、どうやったら開催することができるか!どうしたら安心して開催できるかを考えました」
なんて素晴らしいのでしょう!
出来ないではなく→出来ようにするには、どうするのか!
チーム一丸となって考えてくださった事がカタチ(結果)になったのです。
この思いは多くの方に伝わったと思います。
研修アンケートにも研修開催の感謝メッセージがありました。コンテストの休憩中も、皆でトレーニング出来立て良かったとの声を多数聞くことができました。そして、今大会で最優秀賞に輝いた方の受賞メッセージにも・・・・。
最優秀賞受賞者メッセージ
- コロナ禍での開催は、私だけでなくショップ全員のモチベーションに繋がった
- 本選のステージという、ショップ全員で同じ目標を持つことが出来た
- 全員でトレーニングをすることで、改めてコロナ対策にも繋がった
- コロナ禍でも、大会を開催してくださりありがとうございました
ご自分が受賞できた喜びよりも、上記のコメントを見て分かるように、コンテストを目標にしてショップ全員で取り組むことができた喜びと感謝のコメントは素晴らしかったです。
ここ数カ月、私は「コロナ禍でもロールプレイングは必要である」と、このブログでも繰り返し伝えてきました。
リアル店舗で働く皆さんは、不安と隣り合わせで働いている方も少なくありません。不安は何もしなければ大きくなるばかりで決して消えません。しかし、目指すべきもの、一緒に頑張れる仲間がいれば、ポジティブな気持ちが高まります。その気持ちをセルフでつくり出すことは難しいです。そんな気持ちをつくるキッカケが必要です。今大会は多くの方に、そのキッカケを与えました。例年以上に、実りのある有意義な大会であったと私は思います。
今大会を開催いただいたことと、この大会に参加できたことを心より感謝申し上げます。
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