コロナ禍でOJT指導が再来?!
2020年9月30日
最近、再びOJTのお問い合わせをいただくことが増えています。
実際、来月からかなりの件数を実施させていただきます。
これだけOJTのご依頼が増えた理由は、(集合研修)リスク回避と推測します。
OJTとは、On the Job Training=現場内教育です。
新しい手法ではなく昔からある教育手法です。弊社は私を含め、現場で直接お客様を接客していた経験者だからでしょう、会社設立以前よりご依頼は多くOJT指導を始めてから既に20年以上経ちます。実績としては、アパレル、雑貨、進学塾、商業施設、ホームセンター、スーパーマーケット等々。
私たちのOJTの進め方は以下の通り、とてもシンプルです。*商業施設は異なる
①事前ヒアリング(ご要望、問題点、直接指導する人物について、期間や指導時間等々)
②(上記反映)カスタムOJT目標シート作成し、直接指導する責任者へ事前記入
=ご本人のスキルや問題意識の確認に役立てます。また、この目標シートはOJT回数や内容により枚数も異なります。
③OJT実施(ご契約内容により実施方法はさまざま)
特に、①のご要望は重要視しています。
現場のスキルアップを強化したいのか、リーダー力を鍛えたいのかなど、売場の問題点を抽出し改善したいのかなど、OJTで何をしたいのか!この点を明確にします。以前の話しですが、某企業様よりOJTのご依頼がありヒアリングをさせて頂きました。ご要望は、1回のOJT(終日)で販売スキル指導、リーダーのマネジメント指導、そして売場改善を全て行って欲しい。終日とは言え、なかなか難しい案件、何より現場のことも全く考えていないご要望です。弊社としては、A案「優先順位の高い問題を1つに絞る」、B案「複数回行う」ことをご提案しましたが、ご理解いただけずお断りさせていただきました。折角やるのだから、あれもこれも入れたくなる気持ちは十分わかりますが、目的を絞らず行うと成果も半減するだけでなく人材の育成も期待できません。
では、ここで実際のOJTに少し触れたいと思います。
実は、先週も長年お世話になっている某スーパーマーケット様にて、OJT(1泊2日)を実施させて頂きました。1店舗2~3時間かけ、店内のクリンリネス、商品陳列を確認しながら、パートやアルバイトの方とコミュニケーション。
この時、会話を通じて身だしなみやアプローチの仕方を直接指導します。次に、バックヤードと店長(店舗責任者)と面談。面談は目標シート(事前記入/本社とも内容をシェア)を通じて行います。
こちらのスーパーマーケットは、店舗の大小はありますが1店舗に正社員、契約社員、パートやアルバイトの方が総勢約50~80名程働いていますが現場は常に人手不足です。だからこそ、今居るメンバーで効率良き働き方、働き甲斐のある環境づくりが求められます。その為には、リーダーの育成は必須です。
こちらの企業様は、指導方法を全てお任せ頂いておりますので、厳しいこともズバズバ伝えます。(勿論、愛のムチです!)スキルを補うための資料をお渡しすることも多いです。(←契約に含まれていませんが気持ちが入ります!)
集合研修よりもOJTは講師との距離も近いこともあり、相談事も多く(本音)信頼関係を築きながら直接指導できることが最大のメリットです。
コロナ禍で現場で活躍している従業員への育成が止まってしまったという話を耳にします。
しかし、現場の力を磨くこと、そして現場で働く皆さんを承認することは、このご時世だからこそ急務だと私は考えます。もし、外部へ依頼することができなくても社内で行うこともできます。人事部が出来なければ、各部署の上司が巡回をしながらOJTをすることも出来ます!!諦めずに、知恵を絞りながら実践しましょう。
*OJTをどのようにやるのか分からないなど、ご相談はお気軽にどうぞ♪
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