「ヤバい」の乱用
2020年4月20日
緊急事態宣言が全都道府県で5月6日まで実施されることとなりました。
東京は4月7日に緊急事態宣言がされてから2週間ですが、3月からリモートワークが続いている方も多いと思います。リモートワークも、その日、その週毎のミッションが明確だと集中力も続きますが、環境を含め向き不向きがあるのではないでしょうか。(私は、あまり向いていないようです)
さて、自宅にいる時間が長いとTVを観る機会が増えてしまうのですが、バラエティー番組を仕事モードで観ることにしました。そこで、気になったのが若いタレントさんの「ヤバい」の使い方です。以前から気になってはいたものの、改めて観察すると凄いなぁと・・・。
・美味しい物を食べて「ヤバい、これ超ヤバくな~い♪」
・辛い物を食べて「これ、ヤバい」
・カワイイ映像を観ながら「ヤバい」
・感動の映像を観ながら「ヤバい」 等々
ヤバいの一言で自分の感想を表現しているタレントさんがとても多い。限られた時間の中、短いフレーズで考えると「ヤバい」は使い勝手のよい言葉なのでしょう。ですが、他者も使いやすい言葉のため個性が表現されない。因みに、出川さんは別格。「ヤバいよ、ヤバいよ」=出川さんというくら、浸透していると思うので♪
有名人が使う言葉は、若い人の間では直ぐに広がります。そのせいばかりではないでしょうが、学校の生徒、新入社員など、若い人たちの語彙力が低下しているように思います。研修中、テーマに沿ってディスカッションをしてもらうと、「それ、ヤバいよね」「そうそう、ヤバいよ」等、自分がどのように考え、どんな感想を持ったのかを言葉に出来ない人たちが多い。更に、数年後、後輩や部下を持つようになると自分の考えを「伝えること」に苦戦する人が増えています。
年齢を重ねても語彙力は磨かれません。友人、職場、家族関係、クライアント先、プレゼン、コンペ等々、私たちは自分の考えや気持ちを伝えなくてはならない場面があります。いざと言う時に伝える言葉が出ない、何と言っていいか分からない・・・・。「ヤバい」の乱用をやめましょう!
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