失敗を恐れる上司と部下を生む環境とは?!
2022年9月21日
今から十数年前(2010年頃)、「最近の若者は過剰にに失敗を恐れている」といったことがメディアなどで、よく取りあげられていました。
あれから十数年。
若者世代だけでなく「失敗をしたくない」という人が増えているようです。
そして、その理由から新しいことへのチャレンジができない人が増加しているとか・・・。
例えば、2010年頃に25歳だった人は35歳。
35歳と言えば管理職に就いている人も多い年齢。この世代が失敗を恐れたまま今に至るとすれば、自分の部下への指導も失敗したくないから、自分でやってしまおうと考える人も多いかもしれない。
そして、部下世代は失敗しないような仕事と、自分考えることなくできる仕事をする。イノベーションが起こらない環境。
自分で考えチャレンジすることが無い環境は遣り甲斐を感じなくなり、転職先を探してします。
これは、負のスパイラルです。
失敗を恐れる環境
“チャレンジすることで人は多くを学ぶ”と、昔から賢人たちも仰っています。
実は、教育の概念でも「生産的失敗法」とう考え方があります。
「よく分からなくて、上手くいかないことがあっても、取り合えずやってみた」という経験後、多くの人からいろいろなことを教わりながら経験を積むと人は成長しやすくなるという理論です。
「失敗すること」には、その後の成長を促す価値があります。そして、その価値を経験した人は、「次は、○○をチャレンジしたい」と更なることへとモチベーションが高まります。
しかし、会社や職場によっては、「失敗を恐怖」だと認識させてしまう環境もあります。
若い世代だけでなく、その上司たちもが責任は自分にあると考え「失敗=自分の責任=恐怖」という気持ちを抱くようになり、チャレンジ精神が生まれなくなります。この環境は誰も幸せになりません。勿論、会社にとってもマイナスです。
チャレンジ精神を生む環境づくり
では、この負のスパイラルをどうやって改善するのか・・・。
残念ながら明確な答えはありません。
ですが、先ずは若い世代には「失敗することは恥ずかしいことではない」「よく頑張った!」と周囲が伝え認めることです。そして、失敗したから見えた課題、そして、その課題を改善するために策を一緒に考えることが重要です。
①失敗する
②その失敗から課題を発見する
③課題改善をするための策を考える
④改善するための策をアクションする
⑤アクションに対してのフィードバックをする
この一連のプロセスをする中で、部下に期待をしていることを言い続けることも重要です。
人は「自分は期待されている」と感じると、意欲が高まり行動が良い方向変わると言われています。(ポジティブ思考)
これを「ピグマリオン効果」といいます。
その為にも、期待をしっかり言葉(言語化)にしましょう!
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